南米旅行記 その④

●10月1日 マチュピチュ2日目。

朝6時前にホテルを出たが、バス乗り場にはすでに長蛇の列。

そして雨降り。我々もカッパを着用。

私たちの前に日本人男性が一人。その方はクスコ在住ツアーガイドさんだった。

経緯はさすがに聞く事はできなかったが、40年前クスコに移り住んだという。

その方から聞いた話をいくつか。


Q アルパカはマチュピチュにいるのか?

A いない。リャマがいる。(ガッビーン。アルパカに会いたかった)

マチュピチュに居るリャマと観光客の間でトラブルが頻発している。

餌(特にバナナ)をあげる観光客が増えてしまい(本来は食物の持ち込み厳禁)、

人間を恐れなくなったリャマたち。自ら人間に近づいてくるようになった。

そして最近では、バナナ欲しさに人間を崖から突き落とす、という事故が起きた。

Q ペルーの景気はどうか。貧困層が目立つ気がするが。

マチュピチュの物価は思っていたよりも高い。儲けはどこに?国民に還元されているのか。

A 少しずつではあるが、景気は回復している。ペルー人は政府に不満があるとそれを我慢しない。日本人とは違う。それ故、頻繁にストライキを起こし政府に訴えている。政府は国民の不満を解消すべく、少しずつ少しずつ還元している。

しかし、マチュピチュはかなりの割合で外資系企業(飲食店、ホテル)が参入してきた。

儲けたお金は自国に流れている。なのでペルーが潤っているとは断言出来ないのが現状。

Q 日本人観光客は増えているのか。

A 減っている。相次いだテロの影響もあると思う。ガイドの需要も減ったことにより、帰国した日本人ガイドも増えた。


ほんの束の間だったが、たくさんの貴重な話を伺う事が出来て勉強になった。

そんなこんなでバスに乗りマチュピチュへ。着いたら雨が上がっていた。

空が青いと、より美しいマチュピチュ。

今日は、遺跡後方に見えるワイナピチュ頂上を目指して登山。

ワイナピチュは入山制限があり、7時入山組と10時入山組。入山料も追加発生。

短パンの人居たけど、虫に刺されるのであまりオススメできません。

マチュピチュの蚊は強力なのか、刺された後ずーーーーっと痒い。

一時間弱ひぃひぃ言いながら登り、我々を待っていたのがこの景色・・

マチュピチュを見下ろす。なんて素晴らしい眺めだろうか。標高約2700m。

通常は同じ道を引き返すのだが、我々は月の神殿を見るために別ルートへ・・人居ない。

往路よりも長く険しい道のり。次第に険悪ムード。そりゃしゃあないわ〜。

そんなこんなで約40分で到着。居たのは監視員一名のみ。めっちゃ穴場。

月の神殿は、マチュピチュにある太陽の神殿と対になる神殿。神聖な場所。

しばし見学・休憩をした後は、マチュピチュまで下る。

一時間半近くかけてやっとこさ下山。

足の筋肉痛(まだ若い証拠ね)と汗だくの体を癒すためにマチュピチュ入り口にある

ホテルにて、ペルー料理ビュッフェランチ。消費した以上のカロリーを摂取だブ〜


デザートを大量に盛りつけ席に戻ったら、相方がとっても慌てていた。

足がツッて死にそうだと言うのだ。誰か呼んでくれ!もうダメだ! と、顔面蒼白。

そんな状況にも関わらず、不思議なほど冷静だった私。

靴を脱がせ、足を椅子に置き、足をさすり、誰か呼んだって同じだ!と、励まし続けた。

そんな渾身の(?)介護の末、相方の足のツリは治まった。

ランチ休憩後、かなりの疲労感は否めなかったが、マチュピチュ散歩へ。

マチュピチュは、想像以上に広い。いよいよ体の限界にきたので夕方退散。

この日は、CHIFA(吃饭チーファン:ご飯を食べる)という中華屋さんへ。

炒飯が美味しかった。CHIFAは、19世紀末頃、中国から渡ってきた移民たちが

ペルーの食材を用いて作るようになった中華系ペルー料理のこと。らしい。

明日はマチュピチュ最終日。シクシク。


次回はマチュピチュ3日目&クスコ移動編です。

再见。




2コメント

  • 1000 / 1000

  • ちり

    2016.10.18 09:35

    @ゆゆ貴重なインタビューでしたが、めっちゃウザがられたと思います。 献身的・・ではなく、冷め冷め対応でしたよ。ま、結果良ければ全て良し。ですわよね。
  • ゆゆ

    2016.10.17 13:38

    chiri記者貴重なインタビューですね!マチュピチュ幻想的です。よく辿り着きました。 献身的な介護。ナースチリちゃん、ナイスです。場面が浮かぶ(^_^)